きりきず 巻き爪
傷 | 日常生活においても、傷を負うことはよくあります。傷と一言で言っても、その内容はすり傷・切り傷から、腱や骨まで達しているものまで様々です。傷を扱う診療科も、皮膚外科だけでなく、整形外科や形成外科、一般外科など、多岐にわたりますが、皮膚表面の傷をきれいに治す専門科と言えば、皮膚外科になります。傷が深くて腱や骨、関節などが損傷しているかもしれない場合には、整形外科が扱います。何科を受診するか迷った場合は、まずご相談ください。当院では、皮膚にとどまるけがでしたら、きれいに治るように適切な治療をいたします。 |
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皮膚腫瘍 | 皮膚に生じたできもののことを皮膚腫瘍と言います。腫瘍とは組織の一部が病的に変化し、増殖したものです。腫瘍は良性と悪性に大きく分けられ、良性腫瘍は一般に増殖が緩やかで生命をおびやかすようなことはありません。一方の悪性腫瘍(がん)は近くの組織に進入したり、遠隔転移して増え続けていき、生命にも影響してきます。一見、ほくろやしみなどと紛らわしい皮膚がん(悪性黒色腫など)もありますので、皮膚に気になる変化が生じましたら、早めに皮膚科専門医にご相談ください。 |
巻き爪 | 巻き爪とは、足の指にある爪の両端の先端部が、大きく内側に湾曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪が巻き爪になることが多いのですが、その他の指の爪もなることがあります。巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込んでいき、次第に炎症や痛みを引き起こすようになります(陥入爪)。さらに、曲がった爪に巻き込まれた皮膚が化膿してしまい、歩くことが困難になるケースもあります。 |
粉瘤(アテローム)
粉瘤(ふんりゅう)は、垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです。皮膚の内側に袋が形成され、本来剥がれ落ちるはずだった老廃物がその袋に入りこんだものと言えます。
おしりのトラブル
肛門疾患は、はっきりした自覚症状があっても場所が場所なだけに、女性は特に受診をためらってしまい、ひとりで悩んでいる方も少なくないと思います。実は、女性は妊娠・出産やホルモンの影響で便秘にもなりやすいため、おしりのトラブルになりやすいのです。重篤な病気が隠れていることもありますので、お気軽にご相談ください。
よくみられる症状
- 肛門が出っ張ったり膨らんだりしている
内痔核(脱肛)、肛門ポリープ、直腸脱などが考えられます。比較的まれですが、直腸にできた大腸ポリープが脱出する場合もあります。大腸ポリープは肛門ポリープと異なり、大腸がんに進む可能性があるため、早めの切除が必要です。
- 肛門から血が出る
肛門科外来で最も良く見られる症状で、痔核(イボ痔)、裂肛(キレ痔)などが考えられます。
- 肛門が痛い
裂肛(キレ痔)、血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍、または脱肛などの疑いがあります。
- 肛門がかゆい
肛門部皮膚炎(湿疹)のほか、時に肛門部白癬、肛門部カンジダ症の疑いもあります。
痔核(いぼ痔)
痔のなかで最も多いのが痔核、いわゆるいぼ痔です。肛門付近の血流が悪くなり、うっ血し、さらに静脈がこぶ状に拡張したものが痔核です。発生する場所により、内痔と外痔核に分けられます。
内痔核の治療について
軽度の場合は、軟膏や座薬などの薬物療法で保存的に治療を行い、排便の方法や生活習慣などアドバイスを行います。
痔の予防
- 便秘・下痢の予防
食物繊維を取りましょう
便意がある時に我慢をせずトイレに行きましょう
トイレは長くても3分以内にし、長時間座る事をやめましょう - 規則正しい生活
きちんと睡眠をとりましょう
ストレスを発散しましょう
冷えから体を守りましょう
座りっぱなし、立ちっぱなしをなくしましょう
- 暴飲暴食をしない
1日3食バランスの良い食事をとりましょう
アルコール・香辛料の取り過ぎに注意しましょうおしりを清潔に保つ
肛門皮垂
肛門の周囲に出来た皮膚のたるみのことです。多くが外痔核や裂孔などで一時的に肛門部が腫れ、その後、腫れが萎縮した後に、しわとなって残ったものです。
なかでも肛門前方に出来るものは女性に特有で、出産後や裂肛が長期間存在した時に出来ます。
痔は皮膚の清潔を保ち、便通をコントロールするなど、保存的治療を行うことにより多くは症状が改善します。
肛門皮垂(スキンタグ)の治療
肛門皮垂は、放置しておいても構いませんが、スキンタグのために肛門周囲に皮膚炎を起こし、痒みや痛みを生じる方がいらっしゃいます。
肛門周囲皮膚炎
肛門周りの皮膚が炎症を起こしたために、かゆみやべとつき、浸出液で下着が汚れるなどの症状が見られます。原因は、頻回の肛門洗浄、アレルギー性疾患、真菌症(カンジダなど)、肛門疾患(痔核、裂肛、ポリープ、肛門皮垂)などです。
肛門周囲皮膚炎の治療
多くの場合は、日常生活の改善と内服薬や軟膏処置で治療が可能です。原因が真菌症の場合は、軟膏処置により症状が悪化することがありますので、必ず真菌検査を行います。肛門疾患の治療は、軟膏や坐薬などの薬物療法と肛門マッサ-ジ、排便や生活習慣の指導が中心になります。