腹部超音波検査について
この検査の目的・必要性・有効性
超音波検査では、主に次の臓器を検査しています。腹腔内臓器:肝・胆嚢・胆管・膵・脾・腎・副腎・後腹膜リンパ節・大動脈および下大静脈・(胃・大腸・虫垂:条件によって)骨盤内臓器:膀胱・前立腺・子宮・卵管・卵巣など多岐にわたりますので腹部のスクリーニングとしてまたは不快感や腹痛を訴えがある方に有用な検査となります。
このような症状の方に、検査をお勧めします。
- 腹部が痛む
- 胃に不快感がある
- 肝機能異常を指摘された
- 背中が痛い
- 吐き気、嘔吐を催す
- 体重が減った
- 肝硬変と言われている
- 黄疸(皮膚が黄色い)
- 頻尿がある
- 血尿をみとめる
このような病気の検査・診断に検査は有用です。
- 脂肪肝
- 肝硬変
- 肝のう胞
- 肝腫瘍(良性・悪性)
- 肝膿瘍
- 胆嚢ポリープ
- 胆嚢結石
- 胆嚢がん
- 胆嚢腺筋腫症
- 胆泥
- 胆嚢壁肥厚
- 胆嚢炎
- 総胆管結石
- 膵嚢胞
- 慢性膵炎
- 急性膵炎
- 膵腫瘍
- 水腎症
- 腎結石
- 腎嚢胞
- 腎腫瘍
- 子宮筋腫
- 双角子宮
- 卵巣腫瘍
- 卵巣嚢腫
- 脾腫
- 副脾
- 膀胱腫瘍
- 前立肥大
- 膀胱憩室
- 虫垂炎
- 大腸炎
- 腸閉塞
- 胸腹水
- 腹部大動脈瘤
- 腹部リンパ節腫脹
この検査・治療の内容および注意事項
腹部に超音波を発信する装置を当てます。内臓から反射波を受け電気信号にかえてモニターに映します。装置を当てる部分にはゼリーを塗ります。
検査時間は15~30分です。
注意事項
- 服薬に関しては医師の指示に従ってください。
- 骨盤腔部の検査は尿が溜まっていると観察しやすいです。
検査にかかる費用
初診か再診かによって費用が前後することがありますので、実際の費用とは異なる場合がございます。ご来院の際は保険証をお持ちください。
3割負担 | 1割負担 | |
---|---|---|
腹部超音波(観察のみ) | ¥1,800前後 | ¥700前後 |
検査に関するQ&A
検査時間はどのくらいですか?
15分程度です。
検査で使用するゼリーはおちますか?
ゼリーは容易に拭き取れます。もし洋服についた場合も洗濯すればおちます。
検査後、食事はいつから可能ですか?
検査後すぐ可能です。
内視鏡検査も同日検査可能ですか?食事で気を付けることはありますか?
可能です。
内視鏡検査の場合と同様に午前検査の場合は前日の夕食を午後9時までに、午後検査の場合は当日の朝食を朝7時までに軽く済ませてください。
検査の流れ
1.予約申し込み・お問い合わせ先
超音波エコー検査はすべて予約制です。
検査時間は8:45〜です。お電話にてご予約ください。
予約状況を確認の上、注意事項などをご説明いたします。
2.検査の説明
電話で予約のかたは来院時に検査の説明をいたします。
受診時にご予約の方は、その際に検査の説明をいたします。
4.検査当日
内服について
当日朝の服薬は、朝7時までに内服してください。血糖値を下げる服薬の内服や、インスリン注射を行わないで下さい。
薬を常用している場合、お薬手帳を当日ご持参ください。
服装について
首元やお腹を締め付けない着替えやすい楽な服装でおいで下さい。
来院時の交通手段:胃の働きを抑える注射をした場合、一時的に目が見えにくくなる事があります。
- 受付
「超音波エコーを予約している」旨を受付担当にお伝え下さい。
- 検査前
説明・同意書の確認を行います。
- 着替え
ロッカーにご案内しますので、上着の着替えをお願いします。
- 本人確認
検査室に入室し、名前の確認後、検査を進めてまいります。
- 検査
- 帰宅
5.検査結果説明
当日または後日、写真をお見せしながら、医師が検査結果を詳しくご説明させていただきます。必要に応じて内服薬が処方されることもあります。